MENU

    【自分だけの宗教〜青空教〜】

    あなたは、何か「宗教」に入っていますか?

    そこまでいかなくても、何となく、「宗教」っぽいものを信じていますか?

     

    日本人は、神社に行ったりお寺に行ったかを思えば、

    クリスマスを祝ったり、いろんな「宗教」に触れていますよね。

     

    もともと、日本では「神道」が生活に根付いていて、

    八百万の神」ということで、数多くの神様がいると考えられています。

     

    だから、何か一つの「宗教」にこだわらない方が多いんですよね。

     

    私はどうかというと・・・

    Tabito-Life」という言葉は、実は、チベットでの旅がきっかけでした。

     

    私が、20歳の時にチベットやインドに旅をしていた道中で、

    いろんなことを学び、それが原風景となって、今の考え方のスタイルになっていきました。

     

    そして、もう一つ生まれたのが「青空教」という、

    自分だけの「宗教」です。

    ルールは3つだけ。

     

    ①布教はしない。自分だけで楽しむもの。

    ②神さまは「青空さん」。でも崇める感じじゃなく友達みたいな感覚。

    ③たまーにでいいので話しかけてみる。それだけでいい。

     

    きっかけとなったのは、チベットでの不思議体験でした。

     

    少し長くなりますが、なるべく簡潔に、お伝えしてみますね。

     

     

    ・・・・・・・・・・

    チベットでの旅。最初に辿り着いたのは、天空の都市と言われる「ラサ」

     

    大体、標高「3700メートル」あり、富士山の頂上くらい空気が薄いところでした。

    陸路ではなく、空路。つまり飛行機で行ったので、

    急に標高の高いところに、身体が対応できず「高山病」にかかってしまいました。

    体に酸素が足りない状態になってかかる病気です。

     

    安宿に泊まったのですが、本当は身体を慣れさせるために、

    着いてすぐに寝ちゃうのは「御法度」なんです。

    なぜなら、睡眠中はより呼吸が浅くなって、身体の酸素が減るからですね。

    それを知らなかったので、疲れもあってすぐに寝ちゃいました。💦

     

    起きた時がもう大変で、もうカナヅチにガーンと叩かれ続けられてるような

    激しい頭痛が襲ってきました。

    それが3日〜4日続き、何も食べられず、助けも呼べず、お水だけなんとか飲んで、

    安宿のベッドから動けない状況でした。

    今まででも、あれだけ苦しい思いをしたことはない。というほど強烈な体験でした。

     

    「高山病」で命を落とす人もいるくらい危険な病気なのですが、

    なんとか奇跡的に、回復しました。(本当は酸素ボンベがいる状態でした

    大体、回復したのが1週間すぎた時くらいだったと思います。

     

    そんな状況で、回復してからさらに1週間「ラサ」で過ごした後、

    今度は、エベレストベースキャンプに行くツアーに参加しました。

    そこで、また大変だったのが、途中の街での食事が原因で、

    極度の「下痢」になってしまいました。

     

    そして、そんな極度の「下痢」のまま、僧侶がいる有人のお寺としては、

    世界最高峰として有名な「ロンボク寺」で宿泊しました。

    標高はラサよりさらに高い、5100mです。

    満天の星空と天の川がとても綺麗な夜も経験できたのですが、

    それより腹痛が辛くて、流れ星に「この腹痛をなんとかして欲しい」と

    願った程でした。😅

     

    ロンボク寺からエベレストベースキャンプまでは、往復15キロほどで、

    当時は歩いてしか行けませんでした。

    平地の15キロとはわけが違います。

    高山病で苦しんた「ラサ」より、はるかに高い5000m級の山道を、

    歩く訳ですから、ずっと息切れで、100m歩いては休憩・・という繰り返しでした。

     

    しかも・・・しかも、「腹痛」のため、2〜3日ほとんど何も口にしていませんでした。

    はっきり言って、無謀でした。

     

    同じツアーに参加していたみんなからも、

    絶対に無理だ。やめとけ。寝ときなさい。」って言われてました。

    (英語でですが・・)

     

    ツアーのみんなが出発して、15分後くらいに、

    「今、行かなきゃ後悔する!」って思って出発したんです。

    (のちに、出発したことを後悔するんですけどね。)

     

    呼吸が苦しいのと、食べてないのが原因で、フラフラでした。

    でも、なんとか若さのパワーで、無事にエベレストベースキャンプに

    辿り着いたんです。

    ツアー仲間のみんなも待ってくれていて、

    来ると思ってたよ。」と、

    半分呆れ返った顔で言われました。

     

    で、今度は、帰りの道で・・

    しばらくは私に合わせてくれて、ゆっくり歩いてくれていた仲間も、

    だんだん遠くなって、見えなくなりました。

     

    帰り道の半分くらい歩いたくらいのところだったでしょうか・・

    もう、持ってきていた水筒のお水も無くなって、

    歩けなくなって、座り込んでしまいました。

     

    今は分かりませんが、当時は、舗装も何もなく、だだっ広い砂利道のような道を

    ひたすら歩く感じでした。

    だんだん、日も落ちてきていて、危険が迫っていました。

    もちろん、街灯も何もなく、日が落ちたら超危険で、

    気温はかなり下がりますし、野オオカミがうろついたりする。

    と聞いていたので、かなり命の危険もありました。

     

    でも、体がいうことを聞かず、しばらく気を失っていました。

     

    どれだけ時間が経ったのか・・今でもわからないのですが、

    相当時間が経っていたと思います。

    その時にふと声がしたような気がしました。

    もちろん極限の中なので、幻聴だったんだとは思いますが、

    確かに聞こえました。

     

    「もうちょっと歩いてみて。あと5分だけでいいから歩いてみて。」

    誰かが・・・優しく語りかけてきたんです・・

     

    ハッと目が覚めて、空を見上げたら、かなり時間が経っていたのに、

    なんと・・・太陽の位置が座り込んだ時と同じだったんです。

    思わず、空に向かってつぶやきました。

    青空さん、ありがとう!

    って。

     

    不思議な感覚でした。時間を巻き戻してくれたような感覚になりました。

    そして、誰の言葉かはわからないけど、その言葉に従って、

    5分歩いてみました。

    というか、急にエネルギーが湧いて歩けたんです。

     

    でも、5分後にまた座り込んでしまいました。

    「もうだめだ。もう歩けない。」

     

    そう思った時に、「おーーい!」って何度も叫ぶ声がしたんです。

    (実際は英語なので、違う言葉だったと思いますが、その時はそう聞こえました)

     

    なんと、ツアー仲間のカナダ人の髭のおじさんが、

    心配して引き返してくれて探してくれていたんです。

     

    そのカナダ人の髭のおじさんに、助けられて、今も生きることができています。

    宿に戻って聞いたことが衝撃でした。

    こっちも身の危険があったから、あと5分探して見つからなかったら、戻るつもりだった。

    と言われたんです。

     

    もし、あの時、5分歩かなかったら、もしかしたら、

    見つけられないまま、戻ってしまっていたかもしれません。

     

    あの時の声はなんだったのか今でも分かりません。

    でも、勝手に・・「青空さんが私を助けてくれたんだ・・

    と思っています。

     

    そこから、「青空教」と名付けて、勝手に自分の宗教にしちゃいました。

     

    ちなみに、命を助けてくれたカナダ人の髭のおじさんは、

    別れ際に、ハグした後、「命を助けてくれてありがとうございます!

    よかったら、いつかお礼がしたいので、連絡先を教えてください。」

    と伝えました。

     

    すると、髭のおじさんは、

    「当たり前のことをしただけだよ。刺激的な一日だったよ。

    こちらこそありがとう。連絡先なんてとんでもない。

    また、旅先のどこかで会うことがあったら、ビールでもご馳走してくれ。良い旅を!」 

     

    って言って、去っていきました。

     

    私はよく、「何かお礼がしたい。」って言われたら、

    じゃあ、ビールでもご馳走して!」って伝えるのですが、

    このカナダ人の髭のおじさんのマネをしているだけです。

     

    明日も、青空さんに「今日は元気?」って声をかけようと思います。

     

    私と青空さんとカナダの髭のおじさんのお話しでした。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    コメント

    コメントする

    目次